周辺とはいっても、この日だけで数百キロレベルの移動だ。
車をチャーターしたけど、ムハンマドの友だちが運転してくれるから安心だった。
まずはヨルダン最北部のウンムカイスという場所に向かう。
国境ぎりぎりの場所で、まさにヨルダンのはしっこ。
シリアとイスラエルが同時に見渡せる朽ち果てた遺跡だ。
場所はここらへん。現地で実際にGPS拾ったところ。
左にイスラエル、右にシリア、正面に両国の領土係争エリアのゴラン高原がある。
ゴラン高原は国際的にはシリア領と認知されているけど、例によってイスラエルが腕力によってぶんどって実効支配中。
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遺跡はもはや完全に朽ち果てている。
自分以外に観光客は誰もいなかった。というより、人が全くいない。
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ガケからはゴラン高原が見渡せる(真ん中の黄色いの)。
ゴラン高原の左奥にあるのがイスラエルのガリラヤ湖。
右奥にさらに向かうとシリア首都のダマスカス。
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あと、ここに来るまでに海抜ゼロメートル地点を示す石碑があった。
死海はここよりさらに低い。
引用元: ・中東ひとり旅してきたので写真貼ってく
大丈夫やったん?
砲撃音というかなんというかすごい重い低音のゴゴゴ…っていうのは聞こえたけど、
ダマスカスってそんなに派手な戦闘状態までいってないと思うんだよね
だから何か別の音だと思ってる 戦闘じゃないような気がするなあ
アンマン城と違ってこっちはしっかりと原型をとどめている。
山頂にあるため眺めもばつぐんだ。
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中も迷路みたいだけどたのしかった。
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次はジェラシュっていう遺跡。
ここもなんで世界遺産になってないのか不思議なくらいだった。
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ヨルダンは遺跡好きの人間にとっては聖地といっても過言ではないだろう。
遺跡で名を馳せるカンボジアもミャンマーもインドネシアももちろんよかったけど、
もともと憧れていた場所だけあってヨルダンは本当に楽しめた。
旅行者が少なくてごちゃごちゃしてないところもよかった気がする。
本当に探検、冒険しているような気分にさせてくれる。
メシ辛いですか?
飛行機の中ででてきたけど、実際はカレーはそんなにないですよ
中東のご飯は基本的には辛くないです
ただ、どこのレストランもなかなか1人向けになってなくて、
注文するたびにすごい量の盛り方でくることが多いですね
今日はたのしかったよという報告もそこそこに、自分も一緒に会話にまぜてもらう。
この後はイスラエルに陸路でいく予定だったので、国境の情報も地元の人たちに聞いておきたかった。
国境の状態というものは常に流動的に変化するので、ここらへんの情勢が変化しやすい国々ではそういった情報がとても大事だ。
ヨルダンからイスラエルへ陸路国境を越えて入国する際には、
キングフセイン橋という越境ポイントがぶっちぎりで有名で、95%の旅行者はここを使う。
自分もそこを使うつもりだった。
ムハンマドの友だちは英語が上手で、国境へ向かう際の注意点などをとてもていねいに教えてくれた。
ひとつ興味深かったのは、ヨルダンの人たちはイスラエルのことをパレスチナと呼ぶことだ。
やっぱりアラブ人の彼らにとっては、イスラエルはパレスチナの領土を横取りしたという扱いで、
今もイスラエルはパレスチナなんだろう。まあそれは間違いないんだけど。
イスラエルにいきたいんだけど…→そうか、パレスチナにいくのか
イスラエルにいってきた!→そうか、パレスチナはどうだった?
みたいな感じのやりとりになる。
自分もここから先は相手によってどちらを使うかを対応させていた。
繊細な問題なんだろうな
このあとにいくイスラエル&パレスチナでは本当に実感したね。
乗るバスも人種で分けてるんだよ彼ら。
危険物チェックされるのもパレスチナ人だけ。
国境までは例のムハンマドの友だちのおっちゃんが乗っけていってくれることになった。いい人だし安心だ。
途中、おっちゃんがあれがシリア大使館だと教えてくれる。
市中から離れただだっぴろいところにポツンとあるので、なんでこんなところに建ってるのか聞いてみる。
自爆テロなどの攻撃対象とされすぎるので、市中からまわりに何もないこっちへ移ってきたらしい。
なるほど納得…
途中では、また海抜ゼロメートルポイントを突破してどんどん下る。
ペットボトルが外側から大気圧に押しつぶされるという飛行機の中とは真逆の現象が起こる。
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キングフセイン橋に到着。
よくお礼を言っておっちゃんとお別れ。
ヨルダン側をいよいよ出国だ。
本当にその通りだね
大使館や裁判所や政府や警察に関する施設はめちゃくちゃうるさい
アンマンの裁判所の建物がキレイだったから写真撮ろうとしたときの反応がすごかったな
道路に止まってた警察のでっかいバスみたいなのからワラワラでてきて怒られた
撮ろうとしてる時点では何の建物かわからなかったのよ
イスラエルの入国スタンプがパスポートに押されてしまうと、
それ以降は周辺のアラブ諸国やイスラム国家等に入国拒否されてしまう。
それはその国にとってイスラエルが敵国であり、
一度でもイスラエルへ入国したものはスパイやテロリストなどの嫌疑がかけられることになるからだ。
そのため、イスラエル入国の際にはパスポートに入国スタンプをもらう代わりに、
特別におねがいして別紙にスタンプを押してもらうのが旅行者の通例になっている。
そうすることで、パスポートにはイスラエル入国の形跡が一切なくなり、他国への入国も可能になる。
ちなみに、パスポートはあらゆる身分証の中でもトップクラスに取り扱いがシビアな書類であり、
簡単に交換したり作り直したりすることは難しいが、
イスラエルの入国スタンプが押されてしまった場合は日本でも特例的にパスポートを作り直すことができる。
それは他国への入国が禁じられる不利益性があまりにも大きいからだろう。
イスラエルイミグレの入国審査は世界有数の厳しさで有名だけど、
英語が不自由だったり、相手の機嫌を損ねてしまったことで、
パスポートにスタンプを直接ガチャン…!とされてしまう人もたまにいる。
こうなると周辺国への移動ができなくなってしまい、なかなか大変なのだ。
バックパッカー界隈では超有名な話ですが、以上余談終わり!
興味深い
後で書くけど、スタンプ以外にもパスポートに貼られるシールも危険。
シールを剥がした跡からイスラエル入国歴を読まれるときがあるので。
あとはX線検査と書類記入くらいで簡単だった。
スムーズに終えて緩衝地帯(両国のイミグレの間)を抜けるバスに乗り込む。
セキュリティとかの都合で強制的にカーテンは閉められてしまっていたけど、
隙間からはキングフセインブリッジを渡っていく様子が見てとれた。
外はイスラエル兵の数が尋常じゃない。
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いよいよイスラエル側の入国ボーダーへ到着。
ここからは結構めんどくさかったなあ。
何をすればいいのかわからんカウンターがたくさんあって、ひとつずつ手続きをしていかないといけなかった。
荷物の個数を申請したり、X線を通したり、パスポートに謎のシールを貼ったり。
いろいろあるんだけど、手順がどこにも書かれてないから手さぐりと聞き込みでなんとか突破。
世界一うるさいイミグレーションなのでカメラなぞ出せるはずもなく写真はなし。
めっちゃおるで
抜けたところはパレスチナ自治区やからパレスチナの人たちが盛りだくさん
ユダヤ人はこの国境を使うことはまあないんじゃないかなあ
日本人にも全く容赦のないウルトラ厳しいことで有名なイスラエル入国審査のため、
しばし様子を見た上で、どの審査官の列に並ぶかをよく吟味してから並んでみた。
もう1年も前の話なので、ひとつずつ全部を憶えてるわけじゃないけど憶えてる項目はこんな感じ。
どこへ行くの?
→エルサレム
何日いるの?
→4日間(実際はもっと滞在するかもだけど
どこに泊まるの?
→***ホテル
なんだそれ?本当にあるのかそのホテルは?
→間違いない。もう予約したよ。
なら、予約の証明書を見せてくれ
→もちろん
ここに何泊するの?
→3泊
本当に行き先はエルサレムだけ?4日も滞在するのに。
→エルサレムだけだよ(本当はベツレヘムもいくけどパレスチナ自治区の名前だすのめんどくさい
エリコとかベツレヘムとか(要するにパレスチナ自治区にも)にも行くんじゃないの?
→今回は4日しかないからエルサレム近郊にしかいかないよ(当たってる!ご名答!!
イスラエルからはどうやって出国するつもり?
→陸路でここからヨルダンに戻って、空路でUAEに抜けるつもりだよ。
審査官はここでしばらく悩んで、首をかしげながらもパスポートを返してくれた。
定番の「イスラエルに友達はいるの?」からのどう答えても攻められるコンボパターンも自分にはこなかった。
スマホやカメラの写真を見せる準備も、持っているメールや本を英訳して伝えるテンプレ質問の準備もちゃんとしていたのに。
他の人たちの旅レポを読む限りは、相当攻められたり、別室送りにされている人たちもかなり多いので、
もしかしたら最初の審査官の吟味が有効だったのかもしれない笑
あとは質問される内容に対してかなり早くレスポンスしたのもよかったかも。
悩むスキを見せずにポンポンポンという感じで進んでいったので。
入国審査は空路で入出国するときの厳しさが特に尋常じゃないようで、個人面接が複数回あったり、
荷物は全てひっくり返してひとつずつ確認していったりするみたいなので、
空路のときは陸路に比べてかなりの心の準備をしておいた方がいいだろう。
下着姿にされて髪の毛の中までチェックされる人が日本人でも本当にいるそうだ。
まあ日本人はイスラエルで大規模テロに成功した数少ない人種だからね。
あんまりないっていうか、イスラエル人がパレスチナ自治区に入ることはかなりの危険を伴うみたいやで
両国間のボーダーには、この先は命の危険があるだのなんだの警告が長々と書いてあるからな…
別紙スタンプがちゃんとした書類みたいなフォーマットのものに代わっていて、
今ではノースタンプを要求しなくてもおそらくこの書類がもらえてパスポートは無傷で切り抜けられると思われる。
ただ、状況がまた再び変わってスタンプ式に逆戻りしたりするなど、
パスポートにスタンプを突かれる可能性はないことはないと思うので、イスラエル入国の際には十分注意しておこう。
なにはともあれこれで国境を突破。
ついにイスラエルへ入国できた。
イスラエルというものの、実際にはキングフセイン橋を越えて越境したところはパレスチナ自治区になっている。
いわゆるパレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区(ウエストバンク)と言われる場所だった。
ちょっと下にあるのが有名な死海。
https://i.imgur.com/tk2l0O1.png
ここからはミニバスでパレスチナ自治区を横断してエルサレムまで移動した。
パレスチナ自治区へはまた後日に再訪することになる。
主張する首都 エルサレム
事実上の首都 テルアビブ
人口 800万人
言語 ヘブライ語
宗教 ユダヤ教
パレスチナ自治区 基本情報
主張する首都 エルサレム
事実上の首都 ラマッラー
人口 450万人
言語 アラビア語
宗教 イスラム教
これはかなりざっくりした感じの情報なので、
もちろんイスラエルにもパレスチナにもそれぞれに表記と異なる宗教や言語を持つ人たちもいる。
あくまで簡単に両国間の主要な言語や宗教の違いをわかってもらえたらいいなと思う。
パレスチナは自治区という扱いだけど、国際的には国連加盟国の圧倒的過半数(130カ国以上)に国として承認されているので、
今後の説明でもイスラエルとパレスチナに関して、『両国』や『国境』という言葉を用いて表記してしまう。
日本はパレスチナを国家承認していない数少ない国であるものの、今回は国際社会の大勢に乗っていくことにする。
エルサレムはやや標高の高い場所にあるからなのか、おとなりのヨルダンに比べると少し涼しい気がして歩きやすかった。
エルサレム旧市街はわずか1平方キロ四方の空間に、
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地がすべて集まっているものすごい場所だ。
ここは数多の世界遺産の中でも、唯一のどこの国にも属さない世界遺産となっており、
ユネスコに世界遺産への登録申請をしたのはイスラエルでもパレスチナでもなくヨルダンという非常に複雑な背景を持つ場所でもある。
旧市街への入口はこのダマスカス門がいちばん有名。
カメラを向けられなかったけど、旧市街周辺は中も外も完全武装のイスラエル兵だらけだ。
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ダマスカス門をまたいで旧市街へ入ると、最初にあらわれるのがイスラム教区となっている。
イスラム教区のバザールはこんな感じ。
それぞれのエリアでは異なる宗教の人たちが生活し、それぞれ雰囲気の異なるエリアを見て回ることができる。
ムハンマドが昇天した場所とされている岩のドーム。この一帯を神殿の丘という。
エルサレムの象徴のようにガイドブックにもよく登場する場所だ。
ここはイスラム教の最大聖地のひとつで、メッカ、メディーナと並んでエルサレムのこの場所がイスラム三大聖地として扱われている。
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ユダヤ教の最大聖地である嘆きの壁。
既になくなってしまったエルサレム神殿の西側の外壁部分だけが最後に残ったものとされている。
ここはキッパというユダヤ教徒の人たちがかぶる帽子をつけていないと壁には近づけないので、
そばに置いてある帽子をかぶって近づいてみる。
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超正統派といわれるユダヤ教徒の人たちも近くにいる。
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ちなみに、この嘆きの壁の裏側にさっきの岩のドームがあり、
キリスト教の最大聖地である聖墳墓教会もここから徒歩10分くらいのところにある。
メジャー宗教の最大聖地のあまりの密集度にちょっと笑いそうになる。固まりすぎでしょ。
旧市街の中では普段はみんなが平穏に暮らしてるみたいだけど、
岩のドームがある神殿の丘なんかはたまに戦闘状態に発展するな
ムスリムとイスラエル当局との争乱がたびたび起こってるね
今年も1回起こってたはず
イエスがはりつけにされて処刑された場所がここだと言われている。
処刑地のゴルゴタの丘にそのまま建てたのがまさにこの教会らしい。
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内部にはイエスのお墓もあるんだけど、とんでもなく混雑していて大行列だった。
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ちなみに、イエスが死んだ場所はここだけど、生まれた場所はパレスチナ自治区のベツレヘムっていう街にある。
そっちも世界遺産となっていて、後日また改めて向かうことになる。
エルサレム旧市街は周囲を取り囲む城壁の上側へ上がることができる。
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ムハンマドが昇天したところと、イエスが処刑されたところと、ユダヤ教で最も神聖な神殿の外壁が残るという、
とてつもなく神聖で神秘的なてんこもりの場所だった。
帰りはまたダマスカス門に向かい、イスラム教区を通る。
水が欲しくなったので小さな商店の中に入ると、ムスリムのおっちゃんが絨毯を引いてちょうどお祈りしているところだった。
じゃまをしないようにして、お祈りが終わった頃に水を持っていくと、
Welcome to Palestine!!(パレスチナへようこそ!!)といって迎えてくれた。
ここでもやっぱり、ムスリムでアラブ人の人たちにとっては、エルサレムはイスラエルではなくパレスチナなんだなと思った。
ついでにムスリムかどうかもすごい笑顔で聞いてくれたけど、期待に応えられなくてごめんおっちゃん;
自分は完全な無宗教だけど、海外にいるときはいつも仏教徒ということにしている。
夜の旧市街も雰囲気がよかった。
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このケバブサンドがおいしかったなあ。毎日ここで買っていた。
野菜はマジで貴重なので、でてきたらとにかくがっついておく
フレッシュフルーツジュースも野菜とれないときの代打に重要
お手軽にビタミン補給できるからね
要するにそういうこと
ユダヤ人はエルサレム、パレスチナ人はパレスチナと呼ぶ
相手によって使い分けるのはいいけど、
イスラエルボーダーで間違ってエルサレムをパレスチナと呼んだ日にゃ入国拒否不可避だろうねw
間違えた
エルサレムに関して土地の名前を呼ぶときは、
ユダヤ人はイスラエル、パレスチナ人はパレスチナだな
イエスが処刑されて亡くなった場所はエルサレム旧市街で既に見学したけど、
生まれた場所とされているベツレヘムの生誕教会も見てみたかった。
そして、人種隔離壁とも言われるパレスチナ分離壁にもやっぱり関心があった。
旧市街のすぐそばにバスターミナルがあり、ここからはアラブバスでパレスチナ自治区へ。
エルサレムではユダヤ人たちの乗るユダヤバスと、パレスチナ人たちの乗るアラブバスとでバスが2種類ある。
外国人はどちらに乗っても全く何の問題もないので、堂々とアラブバスへ乗り込んだ。
アラブバスとバスターミナル。
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パレスチナ自治区へと入り、ベツレヘムに到着。
ベツレヘムは人が結構少ないんだよなあ。
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ここも混雑度はものすごかった。疲労で途中で帰りたくなった。
列が前に進まなさすぎて、近くにいたインド人観光客としゃべりながら時間をつぶしていた。
外はガラガラなのに中はえらいことになっていた。
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そしてここがイエスの生まれたとされている場所で、周囲の群衆の勢いがもうすさまじい。
最後の一枚が誰もいない瞬間にたまたま撮れたやつ。
この空間にイエスが誕生したらしい。
イエス誕生の地として世界遺産にしっかり登録されている。
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パレスチナ分離壁は人種隔離壁(アパルトヘイトウォール)とも呼ばれる壁で、
パレスチナ自治区全域をぐるっと囲い込むように作られた壁だ。
壁の長さは全長700キロメートルにもなっており、東京-大阪間をはるかにしのぐほどの長さになっている。
この壁により、パレスチナ人がイスラエルに自由に移動することができなくなっており、それが人種隔離壁と呼ばれる所以だ。
ベツレヘムはパレスチナ自治区とイスラエルのちょうどボーダーのところにある街なので、この分離壁をまさに間近で見ることができる。
今いるのはまさに壁で閉じ込められた内側で、この壁の外側がイスラエルになる。
壁の高さは8メートル。
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30度いってないと思うよ
半袖1枚だけでそこまで汗もかかない感じ
20度台後半とかじゃないかなあ
この直前にいたインドが40度越えしてたから若干感覚がイカれてるかもしれないが
夜は上着が1枚ほしくなる
エルサレムは丘の上なので夜はひんやりするね
作られたのが21世紀になってからという部分にイスラエルのイカれっぷりを感じざるを得ない。
この壁が全長700キロメートルも続いており、パレスチナ自治区は完全にこの壁で覆い囲まれている。
そして皮肉にも、この壁はパレスチナ自治区のある種の観光スポットのひとつのようになっている。
分離壁アートなんて呼ばれてるものもところどころにある。
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しかもこの壁、国際的に認められているグリーンラインと言われる
イスラエル-パレスチナ自治区間の国境ラインの引き方を完全に無視して、
パレスチナ自治区内の領土へ思いっきり食い込むように建設されている。
キッパっていう帽子がないとユダヤ教の聖地の嘆きの壁には近づけないよ
ただ、近くで無料で借りられるから全然問題ない
はっきり言うけどイスラエルはもうめちゃくちゃ。
21世紀にこんな人権蹂躙国家が普通に成り立ってるのがすごいわ。
実質アメリカの分身みたいなもんだけど、ホントにアメリカベースの世界だなと思う。
自分はアラブバスに乗って壁を通過していたけど、このチェックポイントはパレスチナ人に対してはすごく厳しい。
外国人である自分はバスから降りる必要すらないのに、パレスチナ人はまず全員が降ろされて、
自爆テロ防止の防護台越しに1人ずつイスラエル兵によるチェックを受けないといけない。
しかも1人が別々のイスラエル兵から2回ずつチェックされていた。
自分はずっとバスに乗ったまま特に何のチェックを受けることもなく窓越しにその光景を眺めているだけだった。
外国人は両国間をどう移動しても自由だけど、イスラエル人がパレスチナ自治区へ行くことはそもそも禁止されているようで、
壁の近くまでいくとこんな看板が目に入ってくる。
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この道路はエリアA(パレスチナ自治政府の完全統治エリアのこと)に続いており、
イスラエル人の訪問は禁止されています。生命に危険が及ぶとともに法に反することになります。
…とのこと。
自分なんか素でいくら街歩きしても全く大丈夫だけど、イスラエル人だと命の危険に曝されるらしい。
でもまあ、常日頃からパレスチナに対してあれだけの残虐非道な人権蹂躙を現在進行形でやってるわけだから、
相手の陣地内では命を狙われるくらいのことが起こってもおかしくはない気はする。
ちなみに、エリアBとエリアCもあって、説明が長くなりすぎるので簡単にいくけど、
パレスチナ自治区内はA、B、Cの3エリアに区分けされている。
エリアBはイスラエルパレスチナで半々の統治、エリアCはパレスチナ自治区内にありながらイスラエルに完全統治されている。
各エリアの面積比はA:B:Cがおおよそ2:2:6くらい。
さすがに大っぴらには売ってなかったよ
パキスタンなんかはAKがマーケットで普通に売ってる
エルサレムは治安もめちゃくちゃいいし、街はキレイで言うことなし。
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この路面電車が便利で、よくこれで移動した。
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首都のテルアビブにも行きたかったんだけど、
たまたまユダヤ教の安息日を引いてしまって、バスも電車も全く動いてなくて行けなかったのが残念。
1日でもずれてればテルアビブまでいけたんだけどなあ。
安息日のエルサレムは道を歩く人もほとんどおらず、レストランやショップもほぼ全てが閉店壊滅状態になる。
もう宿に引きこもるくらいしかやることがないので、この日はパレスチナ自治区へいくことにした。
安息日はイスラム教徒の人たちにとっては何の関係もないので、パレスチナは安息日でもごく普通に盛り上がっている。
安息日のエルサレムとは比較にならないくらい活気があって楽しかった。
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パレスチナ分離壁を越えると使用言語が変わるので、
壁の向こうではヘブライ語だったのがこっちではアラビア語になる。
やっぱりイスラエルとパレスチナは完全に別の国だ。
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パレスチナ暫定自治政府の初代トップだったアラファト議長のお墓。
ラマッラーの見どころといえばここかなあ。
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もはや外国人が自分だけレベルなのでめちゃくちゃ目立っている。こないだのアフリカ編のときのようだ。
いきなり声をかけてくれたり、道すがら無言でハイタッチを求めてくる人とかがいる。
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えぇ…
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店名から考えて、ムスリム以外が使うことがためらわれる屋台。
いつからかジハードは完全にテロリストのワードになっちゃったもんなあ。
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バスターミナルとアラブバス
これでまたエルサレムまで戻ることになる。
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イスラエルとパレスチナの旅はここまで。
ムハンマドにパレスチナ(イスラエル)の思い出話をいっぱい聞いてもらいました。
この後はヨーロッパを陸路横断しますが、今回はここまでです。
また機会があれば旅レポを落としたいと思います!
イスラエル編のあとに、この前年に訪問してたオマーンの旅レポも書こうと思ってたけど疲れてしまった笑
オマーンはまだ観光地として開けた場所ではないですが、砂漠の城とか大渓谷とかなかなか楽しかったです。
ラマダンど真ん中だったので色々大変なことも多かったけど…
でも旅レポはやっぱり記憶がフレッシュなうちに書いちゃうべきだね。
アフリカ編のときみたいに時系列できれいに並べて旅気分を感じてもらおうってのは今回はできなかった。
また質問とかあればなんでも答えます。
イスラム国家は一般治安に関しては結構いいで。
ムスリムの人は穏やかだし、殺人とか強盗とかそういうのは少ない。
テロの一発がやばいので、そういうのにびっくりする人はたくさんいるみたいだけど。
イスラエルもがっつり先進国で治安は良い。
パスポートには形跡は一切残ってないのにイスラエルにいったかどうか聞かれたな笑
たぶんヨルダン滞在歴がやたら長いから(イスラエル滞在中はずっとヨルダンにいたことになってるので)、
バレたというか勘ぐられたんだと思うけど。
別にヨルダン出国時にイスラエル滞在歴がバレても特に問題はないんだけど、
はいともいいえとも言わずに笑顔で回答しといたら向こうも笑顔で返してきた。
あと、イスラエルイミグレは全員のパスポートに謎のシールを貼ってくる。
シールはスタンプと違って剥がせばいいだけなので、特に問題がないように思えるんだけど実はこれが要注意。
このシールを剥がした跡でイスラエル入国歴がバレて他国への入国拒否されたバックパッカーがいるらしいので、
跡が残らないようにキレイにしっかり剥がした方がいい。
他のバックパッカーが言ってた話では、ライターの火でシールを軽くあぶってから剥がすと跡が残らないらしい。
バックパッカーには大人気のイランとスーダンもイスラエル入国歴があると
入国拒否なり相当モメること間違いないので細心の注意をはらってシールを剥がそう。
おわり
ありがとう
またスレ立てしたとき機会があれば
楽しかったわ
ありがとうー
思い立ったときにまた別のパートの旅レポで立てるかもしれないので、
機会があったらまた!
日本人はあんまり直接タッチしていかない領域だから、
どんな感じかだけでもつかめてもらったらよかったよ
旅してたら実際結構たのしかったし、また行きたいんだよねここらへん
ありがとう!
コメント
去年イスラエル行ったなあ
物価が高い以外は満足だった
友人が「イスラエルは世界一ムカつく国。ひ入国から出国までひたすらムカついてた」と言うので中々行く勇気が出ない